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★治療・リハビリにおいて必要なこと★

同じリハビリを行うにも、痛みがあれば、治療により痛みの軽減をして行う方が身体にやさしいですし、

患者様自身も継続する意欲が保て、結果的に効果が高いものになります。

骨折後拘縮治療や術後リハビリなど時と場合にもよりますので一概に言えることではありませんが、

運動器におけるリハビリテーションは必ずしも痛みをこらえて行うべきものというものではありません。

そればかりか痛みを我慢して行う強度なリハビリは、

筋・筋膜や腱・腱膜などの軟部組織損傷や持病の運動器疾患の増悪、

更にはRSD(反射性交感神経性ジストロフィー)などを引き起こす可能性もあります。

患者様の殆どは高齢者の方々です。痛みを伴うリハビリは体力的にも精神的にも大きな負担になります。

 

リハビリにおいて必要なことは継続して建設的に積み重ねていくことです。そのためには、少しでも苦痛を抑えて患者様自身の取り組む気持ちを大切にすることが大事になります。

 

患者様の自立向上への重要な要素として、内的資源というものがあります。

介護分野では周知の言葉ですが、それは患者様の意欲や願望、自負心や趣味、嗜好など

患者様自身の持つ前向きな姿勢や能力のことをいいます。

治療・リハビリには患者様のそうした内的資源が一つの重要な要素になります。

黙々と治療を続けるよりも、趣味の話をしたり、悩みを聞いてみたり、楽しい話をしたりなどして、

患者様のモチベーションを維持させながら治療・リハビリを行う方が、明らかに効果が上がる例は数多くあります。

また、患者様をみるとき大事なことは、身体ばかりでなく、居住環境や生活環境、

性格やコミュミティなどその方を取り巻く社会環境まで視野を広げる必要があります。

 

バリアフリーがなされていない居住環境ではデメリットもありますが、反面、生活そのものがリハビリになりますし、

家族や友人に介助されながら買い物へ出かける機会のある方はやはりそれ自体がリハビリになります。

逆に閉じこもりがちな生活を送る方は明らかに運動量が足りていないので、

自宅で出来る簡単な体操などをご紹介することが必要になると思います。

 

また、痛くても家事をしなくはならない等では、それ自体はリハビリになりますが、

安静にすることが出来ないので、治療がなかなか進みません。

その場合は、少しでも痛みを軽減できるよう、家事の中での動きのアドバイスや自分で出来る簡単なケア方法などをご紹介する必要があると思います。

訪問して治療・リハビリを行う時間は限られています(およそ30分くらいになります)。

より治療・リハビリ効果を高めるには普段の生活の過ごし方にも目配りすることが大事だと考えております。

 

患者様それぞれに合わせた治療とはそういった広い視野でみて、

そのものの中で必要なものを組み合わせて、患者様が意欲を落とすことなく積極的に取り組めるものである事が必要であると思います。

患者様によっては、リハビリは日常の生活動作でまかない、

それをより円滑に動きやすくするよう、訪問した際には治療だけを行うということはよくあります。

それも立派なリハビリ(日常動作)のサポートになるわけです。

当センターとご縁を頂きました折には、患者様に、より健全な生活を取り戻して頂き、患者様の生活の質を高めることに貢献できるよう誠心誠意取り組ませて頂きます。

患者様の目線で共に歩く。それこそが「サポート」なのだと思います。

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