セルフケアについて

冷え取り健康法とは

昔から「冷え」は万病の元と言われております。これは冷え、即ち血流障害が万病の大きな要因になっていることを示しています。
冷えると血液(体液)の循環障害が起こり、代謝が悪くなり、内臓の働きが低下し、色々な症状や病気に罹りやすくなります。
この冷えを解消する方法として、進藤義晴先生が提唱されている『冷え取り健康法』があります。
ここでは半身浴や足湯、靴下の重ね履き、食生活、心の持ち方など衣食住生活全般にわたり、冷えを取り除き冷えを作らない方法を説いています。
自分の健康は自分で守り作るという自己管理をするためには最も必要な方法です。
当院でも患者さん自身に健康管理をしていただけるようこの「冷え取り健康法」を勧めております。

お薦め書籍:進藤義晴先生の著書、「万病を治す 冷え取り健康法」(農文協)、「医者知らず『冷えとり』で完全健康人生」(海竜社)

半身浴

体内の冷えを排出する(デトックス)に効果的です。ポイントは、
・湯温は 38 度~40 度
→湯温が下がり過ぎないようにマメに湯温調整してください。

・時間は 30 分~40 分程度
→慣れないうちは 20 分でも構いません
・浸かる高さはみぞおちの高さまで
→湯船の中に桶を逆さにしてイスにすると丁度いいです

細かい方法などはお気軽にお尋ねください。

靴下の重ね履き

重ね履き用の薄い生地の靴下を使用します。
最初に絹 100%の靴下、次に綿 100%の靴下を重ねます。
交互に何枚重ねてもいいですが、最後(一番表)は生地の強い綿にすると良いです。

服装

東洋医学には「頭寒足熱」という言葉があります。
その言葉の通り、頭側を涼しく足側を暖かくするという意味です。
みぞおちを半身の境目として、下半身を厚く、上半身を軽装にした服装を心掛けると、冷えを溜めにくく身体の免疫力が働きやすくなります。

食事

私たちが日ごろ口にする食物には個々に陰陽の性質があります。
簡単に言いますと、地中へ伸びていく食物は陽性の働きが強く、天へ伸びていこうとする食物は陰性の働きが強くなります。
具体的には、ゴボウ、自然薯、ニンジンなどの根野菜は陽性の働き(身体を温める)が強く、トマト、キュウリ、果物などは陰性の働き(身体を冷やす)が強くなります。
別の言い方でいえばナトリウムの多い冬野菜は身体を温めやすく、カリウムの多い夏野菜は身体を冷やしやすくなります。
今や温室栽培などで一年中手に入る野菜や果物が多くなりましたが、本来人間は自然界の流れの中で季節野菜を摂取して過ごしてきました。季節野菜を摂取することが身体にとっても自然なことなのです。ただ、夏野菜でも熱を通すことで身体を冷やす働きを弱めることが出来ます。
冷え体質の方は、夏野菜を温野菜にしてみたりなど日頃の食事の工夫をしてみてはいかがでしょうか。

腰痛予防! 継続しやすいお腹の筋肉トレーニング

ドローイン

トレーニングは継続することに結果がついてきます。
ここでは、日常生活に組み込みやすい「ドローイン」という腹横筋(インナーマッスル)のトレーニング方法を紹介します。

方法は、一言で言えば「お腹をへこませたまま呼吸をすること」です。
お腹を引っ込めたまま呼吸をすることによって、一番奥にある腹横筋を収縮させることが出来ます。
腹横筋は体幹のコルセットとも呼ばれるインナーマッスルで、腹部を広く覆っている筋肉です。この腹横筋が収縮する事で腹部が絞められ体幹を安定させています。慢性腰痛にはこの腹横筋の機能低下がみられやすい傾向があります。

ドローインは「呼吸」という動きを利用してインナーマッスルに働きかけ、身体の奥まで効率的に鍛えていくことが出来ます。

ドローインの方法

  • 息をゆっくり吐きながらお腹をへこませていきます。
  • 息を吐ききってこれ以上はお腹がへこまないというところまでいったら、その状態をキープしながら浅い呼吸を繰り返します。
  • へこませる場所は、みぞおち辺りではなく、下腹部(へその下あたり)を意識するとよいでしょう。
  • 30 秒程度キープしたら元に戻す。これを 3~4 セット程行います。
  • 基本は仰向けで膝を立てた姿勢で行います。
  • 慣れてくれば立位、座位、歩行時でも行えますが、注意点として、脊柱が傾かないよう上半身はまっすぐな姿勢を意識して行いましょう。

日々の生活の中で、是非行ってみてください。

また、体幹を鍛えるには機械を使った最新メソッドがあります。
より健康的なカラダになって、趣味に仕事にスポーツに、楽しく過ごせる毎日を創っていきましょう。